わたしの、理由。

オパールの中の森
(Art by Stone Artist Akie:オパールの中の森)

これまで何度も投稿してきたDAPL問題のこと。
これはアメリカが先住民にひどいことを繰り返している、というだけの問題でなくて。
アメリカの先住民が受け続けている迫害の歴史の他、資本主義が生んだ様々な深刻な問題と直結しています。


わたしが何度かシェアをした現地の映像の中で、平和的抗議活動を続ける先住民とサポーターに、ノースダコタの警察が放水を繰り返していました。
資本主義のシステムの中で生かされている誰もが、あのホースを持つ警察の側にいます。


わたしたちの生活様式がアメリカの先住民に暴力を振るわせてきた。
意識はそうでなくとも、事実としてそちらの側にいます。


それでも、一度はノースダコタの警察の応援に駆けつけた様々な州の警察が、その後の応援要請を断ったように、
現場でバッジをはずし、攻撃の意志がないことを示したひともいたように、
すぐに変えていくことはできなくとも、小さな小さな改善を試みながら、今後変わっていけるという道筋をこれからの世代と作っていけるのだと思います。


そして今日、DAPL問題は新たな展開をみせました。
スタンディングロック・スー族の居留地近くでミズーリ川を横切るその建設ルートが却下されました。


この問題が長期化することは必須で、今後も予断を許さず、支援が必要な状況はあまり変わりません。
それでも、ネットにあふれる沢山の喜びのニュースに、どれほどの人がスタンディングロックに祈りを向けていたのかが伝わってきます。


わたしにできることは小さく、少額の募金と、心を尽くした文章でのシェアしかありません。
それでも、こうして読んで下さった方に、今起きている問題の近況をお伝えすることができます。
そして現地のアメリカ先住民の友人に、日本からずっと祈り続けている人間が少なくともここにひとりいることを伝えることができます。


彼等の尊厳に最後まで寄り添いたい。
いち人間として動きたい気持ちと同時に、アメリカ先住民のズニ族の作家に対する個人的な想いがあります。


わたしは、子どもの頃からこころの凹凸が激しくて、ずっと生きにくさを抱えてきました。
けれどもし、それを感じないで生きてこられたなら、絵は描かなかったろうとも思います。


それでもひとつのことを続けること、やり通すということが非常に難しい場面は必ずやってきます。
生活であったり人間関係であったり健康上の理由であったり。
わたしもそうした理由から筆を折ろうとしたことがありました。


その一番苦しかった時、石の中に感じるものを彫るズニ族の作家の方から、
【わたしたちは彫り、アキエは描く。方法が違うだけで私たちが繋がっている場所は同じだ】と言葉をもらいました。


何かを表現しようとする時、ひとは理解者によって生かされているのだと、魂の芯まで刻みました。
その言葉に何度も何度も心支えられて、描く手を止めずに今ここに立てることへの感謝。
それはわたしの中で一生続くものです。
だから、わたしのこころを守ってくれた彼らの尊厳も守りたい。


今ここで彼らのために声をあげないわたしであれば、今後二度とこれまでのように石たちと向き合えなくなる。
そう思ってできることを模索してきました。


だからわたしはこの日本にいて、ここでわたしにできることを続けたいと思っています。
DAPL関連の投稿に目をとおして下さるすべての方に、この文章を読んで頂いたこと、心から感謝致します。

そして今日一日くらいは、これまでずっとこの問題に、気持ちを傾け続けてくれた友人たちと、心で乾杯したいです。




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Profile

Akie

Author:Akie
Instagram ID: akie_2525

I never alter the shape of the stone in my creative process.

制作の過程で石の形を変えることは一切しません。

所属:靖山画廊
http://art-japan.jp/

取扱:銀座三越7階
ジャパンエディション

(C) 2010 Stone Artist Akie (Akie Nakata)

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